外壁塗装・屋根塗装の品質 〜その時、後悔しないために〜
外壁や屋根の塗装の品質はとても見極めが難しいものです。
なぜなら、塗料の品質だけではなく職人の施工技術も完成後の品質に大きく影響してくるからです。つまり、いくら品質の優れた塗料を使ったとしても、職人の施工技術が低ければ結果的に品質の低い工事ということになってしまいます。
だから塗装の場合は造作物と違って完成してすぐにはその品質の善し悪しはわかりません。塗り替え後、紫外線や雨風に晒された数年後にならないと本当に良い塗装工事だったのかはわからないのです。
高品質な仕上がりのための こだわりの下地処理
これは、弊社で施工前の調査を行った際の写真です。
お客様のお話しでは、前回の塗替えからまだ数年しか経っていないにもかかわらず、写真のように塗膜(塗料の膜)が剥がれ落ちてしまっているのです。
本来、外壁や屋根の塗装は外観の美観を保つだけではなく、建物自体の耐久性を維持する目的もあります。
例えば屋根の場合、長い年月の中で紫外線や風雨に晒されます。また、夏場の直射日光を受けた屋根の表面温度は想像以上に高くなります。
外壁や屋根の塗装は、美観を維持するだけでなく、こういった過酷な環境から「家」自体を守ることも重要な役目です。
しかし、塗装前の下処理が雑だったり下塗りがいいかげんな場合は、たとえ耐久性の高い塗料を使ったとしても、この写真のように、わずか数年で塗膜が剥がれ落ちてしまうこともあるのです。
下処理が不十分なために数年で塗膜が剥がれた屋根
どうすれば、工事を発注する前に仕上り品質を見極められるのか?
外壁塗装工事の品質を工事を発注する前に見極めるということはとても難しいと思います。ですので基本的には、塗装業者を見極めるということになります。
つまり、外壁塗装の仕上り品質で後悔しないための一番のポイントは悪質な業者に騙されないということ。
ここでは、塗装業者の見極め方についてご案内いたします。
見積もり金額よりも大幅な値引きをして契約を迫る業者には注意!
外壁塗装工事費用にも当然「相場」というものが存在します。
もちろん、どんな塗料(材料)を使うのかによって見積もり金額も変わってきます。見積もりで設定してる塗料よりも価格の安い塗料を使って工事をすれば、その分だけ多少は安くすることも可能です。しかし、見積もり金額から大幅に値引きをするということは、その分だけ手抜き工事を行っている可能性が高いということが疑われます。
具体的な手抜き工事の事例としては次のような事例があります。
必要な作業工程を省く
外壁塗装の場合、ある意味、手抜き工事をすることは簡単なことです。
具体的には、見えない部分を塗らない、本来塗るべき箇所を塗らないなどの手法で手抜き工事を行うなどです。このようにすることで、材料費だけではなく人件費も抑えることで大幅な値引きを提案して来ます。
例えば、上塗りさえしてしまえば、下塗りをきちんと行ったかどうか?の判断は工事直後では、見た目はキレイに仕上がっているので、本当に良い工事だったかどうかの見極めはほぼ不可能です。
材料の分量を減らす
通常、外壁の塗装では下塗り・中塗り・上塗りの3回工程で塗装を行います。しかし、これらの工程で塗装を行ったとしても、塗料を使う料を減らせば、その分価格を安くすることは可能で、そのために、規程以上に塗料を希釈して使用する悪質な工事を行う業者も存在します。
塗料には本来、希釈割合が塗料メーカーにより指定されています。これを守らずに薄めすぎたりすると、当然、塗料の耐用年数での耐久性など本来の性能を発揮できなくなってしまいます。つまり、本来なら約10年はもつ物がそこまでもたずに数年で不具合がでてくるということに。
その結果、お客様は必要以上に短いスパンでの塗替え工事を行うことになってしまい経済的にも精神的にも負担となってしまいます。